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ミノワ社会保険労務士事務所

蓑輪 寿宏 先生 -Minowa Toshihiro-

開業当初はスポット業務の受注から顧問契約を獲得に注力
当たり前ですが、30歳そこそこの駆け出しの社労士といきなり顧問契約を締結してくれる企業は少ないでしょう。私の場合もそうでした。ただ、サラリーマン生活の最後の2年間は人事コンサル会社に勤務していたこともあって、就業規則や退職金制度のコンサルは多少経験していたことから、それらのスポット業務を入口に顧問先を増やそうと考えました。そこで、①就業規則の作成、②税制適格退職年金の移行コンサル、③助成金という3つの切口でDMを送付したり、自分でセミナーを開催したりしました。
また、サラリーマン生活のほとんどが営業マンだったので、人と話すことには自信があり、初年度からそれなりの件数の顧問契約は獲得できました。

地元の商工会議所青年部での活動
開業して2年くらい経過した頃、会社を経営する同級生から、地元の商工会議所青年部に加入しないかと誘われました。私はごく普通の会社員経験しかなく、地元の経営者とのコネクションがほとんどなかったので、思い切って加入することにしました。そのうち役職を依頼されるようになり、仕事との両立が難しくなってきたので、開業4年目に初の職員を雇用することにしました。私の理想は「1人で切盛り可能な事務所を続けること」でしたが、商工会議所青年部への入会により職員を雇用せざるを得なくなり、ありがたいことに顧問先も増え、毎年ほぼ1名のペースで職員を増やしていきました。
地元の経済団体への加入に関しては、二の足を踏まれる先生も多いように思います。団体の活動に手を取られて、仕事が犠牲になることを心配されているためでしょう。しかし、私が開業する富山市のような地方都市では、そのようなデメリットよりもメリットの方が大きいと考えています。可能な限り入会されてみることをお勧めします。

我が事務所の将来展望
現在、働き方改革など社労士業界には追い風が吹いているかもしれません。しかし、私はこの状態も長くは続かないと考えています。というのも、デジタル化や中小企業数の減少等、社労士にとっての脅威がすぐそこまで迫っているからです。そこで、将来に向けて現在、我が事務所が取組んでいることについてご紹介しておきましょう。

(1)生産性の向上と提供するサービスの付加価値向上
定型業務のデジタル化により生産性を向上させた上で、削減できた時間を高付加価値サービスの提供に利用していく活動を進めています。

(2)事務所の法人化と強い組織の構築
個人商店からチームへの脱皮を目指しています。

(3)事務所内の情報共有の徹底
業務改善プラットフォームの利用により事務所内の情報共有の徹底を進めています。
いずれにしても、地元企業に選ばれ続ける社労士事務所であるための模索はまだまだ続きそうです。

大切なことは変化させない
私が開業する富山市は古くから「越中富山の薬売り」で有名な土地です。売薬さんの商法は、客先にまず商品(=薬)を置いてきて、後日使用した薬の分だけ料金をいただくというものでした。これを「先用後利」と呼びます。私は、社労士として開業してから、先に多くを与えるということを大切にしています。まさに郷土の先人が大切に守ってきた精神です。我が事務所は時代とともに変化していきますが、大切なことだけは変化させずに守っていきたいと考えています。

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