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社会保険労務士法人鈴木労務研究会

鈴木 万里子 先生 -Suzuki Mariko-

事務所の成り立ちと大切にしている言葉

当事務所は、父が昭和44年に千葉県野田市で開業しました。子供は女の子しかおらず、私は長女として、父と母が人脈もマニュアルも何もない中で、一軒一軒お客様を増やしていく様子を間近でみながら育ちました。食卓の話題に「扶養家族」や「傷病」などの言葉がポンポン出てくるなど、他の家庭とは少し様子が異なっていたことでしょう。両親が子供たちに強く言っていたのは、「世の中には大変なことがいっぱいある。ケガ、病気、失業、倒産…。感謝しなさい、頭をたれなさい」と。そして、「この仕事は困っている人の為になれる仕事だ」と。また、もう一つ、「口が堅くなければならない。信用を積むのは長い長い時間がかかる、信用を落とすのは一瞬だ」とも言っていました。父は、苦労は語らず愉快な人でしたが、去る6月に他界しました。母は、いまでも時間ができれば事務所に出て、算定や労災を手伝ってくれています。私は、大学を卒業後、石油元売会社に就職し、秘書室に配属され、役員の秘書をしていました。社会に出て初めての上司に仕事に対する姿勢を教わりました。そこでも口の堅さと、そして新鮮な情報の大切さを学びました。社労士事務所を継ぐ予定ではなかったのですが、紆余曲折を経て、平成2年秋に会社を退職し事務所に入職、翌年の社労士試験を受けて社労士になりました。以来、30年経ちます。


事務所の現況

弊社は女性スタッフが8名、主人と母と私で運営しています。私が入職して以来、営業はせず(出来ず)、税理士さんとお客様からのご紹介のみで毎年少しずつ規模拡大してきました。父が開業してから50年間、お客様が会社をおしまいになさること以外の契約解除は数えるほどです。50年前にご契約いただいたお客様も元気な会社様ばかりです。お客様が喜んでくださることがとても嬉しいです。人には言えない家族の悩みだったり、「あのことなんだけど」で始まる会話にすっとついていくと「あれ」で話ができるから楽だと楽し気に笑っていただいたり、社労士業務ではないことでも、高ぶってお電話してきた方のお話を聴いて整理して問題点を確認して安心していただいたり。本当に良い職業だと思います。


企業支援で心がけること

しかし、お客様が求めてらっしゃるのは「信用」だけではありません。混沌とした時代に経営の舵取りをどのようにとっていったらよいか、経営者は孤独に悩んでいます。そのような中で、私たち社労士は、「常に新しい情報を仕入れて」「必要とするお客様に」「新鮮なうちにお届けする」、これが必須となります。私事ですが、つい2年前まで家庭内に受験生もいて、なかなかセミナーに行く時間も確保できなかった時、本当にお世話になったのが中企団さんのDVDです。仕事の移動中、食事の支度中、時間ができると再生して勉強しました。今も継続しています。研修会の題材や中身も大切ですが、講師の方のちょっとした本音や工夫が聞けると得をした気持ちになります。同様に、お客様も+αの話を求めているのであり、顧問弁護士、顧問税理士、顧問社労士に期待することのひとつになっていると思います。どなたも、同業他社の様子はとても気になります。「今、他はどう?」と聞かれたとき、「世の中は今」「地域は今」「業界は今」、これを答えられるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。

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