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BSP社会保険労務士法人

岸本 貴久 先生 -Kishimoto Takahisa-

 

BSP社会保険労務士法人の代表、岸本と申します。開業して4期目が終わったところです。お陰様で、営業利益も右肩上がり、従業員数も10名を超えることとなりました。是非、多くの社会保険労務士のご参考にしていただきたく、若輩ながら当社の考えの一部を述べさせていただきます。

 

「三方よし」の哲学

私の、社会保険労務士としての強みは、雇用関係助成金です。とはいえ、ネット上でよく見る「助成金○千万円取得!!受給率○○%、助成金専門の社労士です!」といった、単なる「助成金屋」を目指しているわけではありません。助成金にこだわるのは、近江商人の「三方よし」が確保できるからです。

「助成金を最大活用し、企業の健全な労務管理と経営の発展に寄与する。」というのが、当社の経営理念の一つです。目的はあくまで労務改善であり、その手段としての助成金です。決して逆になってはいけません。当社は、顧客が抱える労務課題を解決し顧問料をいただく、顧客は、かかった費用を国から助成される、国は、その時々における政策課題を民間活力の活用により解決する、ここに「三方よし」が成り立ちます。

「助成金を最大活用し、雇用の促進と維持、若年世代の育成に努める。」というのも、当社経営理念の一つです。最近では、ギグワークと称して、経営者の雇用リスクからの逃避が潮流となりつつあります。「業務委託契約」という言葉を労働法の規制から逃れる魔法の言葉のように濫用する経営者もみられます。しかし、私たちは社会保険労務士という立場上、雇用リスクから逃れるわけにはいきません。全企業のフロントとして、雇用リスクに立ち向かい、よりよい雇用の在り方を目指し続けるべきです。

そこで、当社は雇用にも「三方よし」を持ち込んでいます。当社は、社労士を志望する若く有為な人材に徹底的な育成を行う、その育成費は国からの助成で賄う、国は長期的なGDP底上げ策としての人材育成への行政誘導を達成する、という3者で成り立ちます。

古今東西、一人勝ちが長く続くことはありません。お互いにいかにパイを分け合うか、パイを大きくしていくか、それが次の営業戦略に続きます。

 

認定マーク取得による様々な効果を利用して

当社の営業スタイルは、ネットを中心とした空中戦と、紹介をつなげる地上戦の両立ですが、最近はネットに重点を置いています。それも王道のコンテンツSEOです。リスティング広告は短期戦には向いていますが、今後の長い道のりを考えれば、地道にホームページコンテンツを充実させ、絶えず顧客からの問い合わせを確保することが、事務所存続のためには重要なことと思っています。

その中で一つご紹介したいのは、公的機関の認定マークの取得です。被リンクが、昨今のSEOにどれだけの影響を及ぼすか不明な点もありますが、各省庁、都道府県、独立行政法人等からの被リンクはやはり有効かと思っています。社会保険労務士法人としては初めて、厚生労働省の安全衛生優良企業認定マークを取得しました。また、経済産業省の健康経営優良企業法人、ほかスポーツ庁や東京都などから、多くの認定を取得しました。当然、国が推奨していることを自社で実施することで従業員の安全や健康を守ることにつなげるとともに、その取り組みを顧客にアドバイスしていくといった、サイクルも実施しています。

 

いまこれからの方向性について

「顧客満足」は当然のことです。当社は、P・F・ドラッカーの理念に基づき、「顧客の創造」、つまりは新しい価値の実現に向けて活動を行っています。従業員からも、その者の持つ強み=価値をいかに引き出すかが求められています。すべての実践は、顧客へと還元しています。

新しい試みとしては、「特定技能外国人」の受け入れとサポートへの新規事業を計画しています。人口減少が避けられないことは、40~50年前から言われてきました。移民国家は現実課題です。奴隷のような存在として連れてくるのではなく、諸国民の人権を重視した移民支援の先駆となることを目指しています。

時代は猛スピードで変わっていきます。その中でいかに価値を創造し続けられるか、そして、不況時には、雇用調整助成金をはじめとした緊急時の支援策を、好況時には優秀な労働者の積極的な活用を、「近江商人の十訓」の最後、「商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ。」この言葉をもって締めさせていただきます。

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