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さらに、日社労は年金時代の到来が目前に迫っていることにかんがみ、「年金指導員制度」構想を打ち出した。これは社労士の資質向上をはかると同時に、将来一定期間の研修を終えた者にテストを行い、合格者に「年金指導員」の資格を与えるというもので、日社労は社会保険庁に対しその法制化を積極的に働きかけた。
このように日社労は、社会保険行政への社労士活用を強力に進めると同時に、開業者優遇措置の全国普及など開業者対策に本腰を入れ始めた年であった。
一方、社労連も全国組織完成のメドがついて11月、失業保険(当時)や労災保険などの諸手続きについて、認承省略や離職票の受理手続きなどを社労士に認めるよう労働省に働きかける。いわゆる労働省サイドの優遇措置である。申請用紙に社労士押印欄を設けたり、独自に印判をデザインするなど、社労連の開業者対策も日社労に負けじと充実していった。
48年1月・両団体は制度発足以来初めて共催による新春特別座談会を企画、両会機関誌に掲載している。
出席者は労働省から大塚達一審議官、社会保険庁は今野恒雄総務課長、日社労は笠井勝三郎副会長、社労連は萱野喬事務局長で日社労の森下常務理事が司会した。
席上、行政上に社労士を積極的に活用しようという役所側の公式見解が確認され、両団体一本化の方向が示唆された。
こうした友好ムードを背景に両団体とも開業者対策を次々と打ち出していく。社会保険事務所、労働基準監督署、公共職業安定所の社労士名札掲示などもこのときに実現した。
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