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 vol8. 社労士法人についてA

 今回は、「法人」としてのメリットについて、考えてみることにします。
社労士法人は、「個人事務所に比べると規模が大きく、多様な業務がこなせるのではないか」というイメージで受け止められることが多いようです。このようなイメージがあるため、中規模以上の企業からもアウトソーシング等の引き合いが来やすく、これは、法人であることの大きなメリットと言えます。もちろん、このメリットは「法人=規模が大きい」という先入観から出てきているものにすぎません。仮に「法人」の実態が小規模であれば、それが分かったところで、「何だ、法人とは名ばかりで、普通の個人事務所と変わらないのではないか」という反応が出るでしょう。ただ、この場合でも、新たな顧客に巡り合うチャンスは与えられているのですから、メリットがないわけではありません。
次に、法人の場合は、複数の事務所を設けることができるため、これを活用すれば、地域の枠を越えた事業展開ができるというメリットがあります。たとえば、東京と大阪に事業所を設けている企業があったとした場合、個人の社労士事務所が双方の事業所を相手に業務を遂行することは、かなりの困難が伴います。ところが、法人が東京と大阪に事務所を設けていれば、当該企業全体から幅広く業務を受託することができます。ただ、現行の社労士法人制度では、従たる事務所においても、「常勤の社員」を置くことが要求されており、「社員」は法人債務について無限責任を負うことを考えると、短期間で法人の事務所を増やし、全国展開をするのは困難だと思われます。ちなみに、私の所属する法人は、東京に主たる事務所、大阪と名古屋に従たる事務所を設けており、将来的にはもっと事務所を増やし、地域を越えた全国的なニーズに応えていきたいと考えています。

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